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『手紙』
評価:
東野圭吾,安倍照雄,清水友佳子
日活
¥ 1,580
(2007-04-27)
『手紙』

2006年公開
主演:山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカ


●あらすじ

ある男がある家に泥棒に入った。
どうしても金が必要だった。
謝りながら仏壇から金を盗んだ。
そこに家人が帰ってきた。
パニックになった家人は男にハサミをふりかざした。
男はその家人ともみあいになった。
いつの間にかハサミは家人に刺さっていた。

男は強盗殺人の犯人として逮捕され無期懲役となった。

男には唯一の肉親の弟がいる。
弟は兄が両親がいなくても自分を大学に行かせたくて、泥棒に入ったことを知っていた。
だから兄のためにずっと手紙を書いた。

しかし、世間は違った。

現実を受け止めて前向きに生きようとする弟を差別した。
うまくいきかけた夢だったお笑い芸人の道も、好きな人との結婚も絶たれた。
強盗殺人犯の弟だと。

全てをなくした弟は、兄を恨み兄と関わらない生活を選ぶ。
もう手紙も書かなかった。

しかし、教えていない新しい住所に兄から手紙が来る。
自分を支えてくれている彼女が勝手に代理に書いていたのだった。
彼女は自分も施設に入っていたから手紙の大事さはわかる、書いてあげて欲しいと言った。

弟は彼女と結婚し子供にも恵まれた。
手紙は弟でなくその彼女が書き続けていた。

でも、どんなに前向きに生きようとしても世間は違った。
今度は弟の家族にまで殺人犯の差別が及んだのだ。

弟は決意をして兄に手紙を書く。
「兄貴、これが最後の手紙です。
俺は自分の家族を守るために兄貴を捨てます。
もう手紙を送ってこないでください。」

そして、そのまま引越して逃げようとした弟に、嫁となった彼女が言う。
「逃げたらだめだ。」と。

決意した弟は逃げ出すまいと強盗殺人の被害者の家に謝罪にいった。
被害者の家族は仏壇に手を合わすことを許さなかった。
しかし、兄からの手紙が六年間毎月送られてきていたことを弟に告げる。
そして、兄から被害者への最後の手紙を見せた。

「私は弟からの手紙をもらい、全てがわかりました。
私が存在していることで被害者のご家族も弟もその家族も苦しむのです。
私が手紙を送ること自体が間違いでした。
6年間申し訳ありませんでした。」

被害者の家族は弟に言う。
「この最後の手紙を読んで私も決めました。
もうこれで全て終りにしましょう。
あなたも6年間辛く長かったですね。」
弟は声をあげて泣いた。

お笑い芸人をしていたころの相方が刑務所への慰問に行くから漫才をしようと弟に声をかけた。
兄のいる刑務所だった。
ずっと長い間面会に行かなかった弟が漫才をしに刑務所へ向かった。

兄のいる前で語るために…。


●感想。

知り合いから名作だよと教えてもらった映画。

あんまり期待しないで見ようかななんて思って見ていたけど…
最後のシーンにはぼろぼろ涙がこぼれた。


弟が自分のせいであきらめてしまったお笑い芸人を目の前でやるのを兄はずっと手を合わせてみていたなかでの、漫才のなかでの弟の台詞にはやられた。
「兄貴は本当にバカですからね。
本当にバカでアスベストみたいなもんですよ。
その辺にすてるわけにもいかないし。
俺が生まれたときにはもうデカい顔して家にいるんですよ。
だって俺はずっと兄貴の弟だから仕方がないじゃないですか。」

この言葉をいってもらえた兄の気持ちはいかばかりだったろう。


自分も痛くてもそのうえで人の痛みもわかって、
そしてそれを全て飲み込んで許す気持ちに感動する。

結局、人は人を許すことでしか救われないのかもしれない。
そうしないと前には進めないと思えた。


本当にいい話で深い映画だと私は思う。

ところどころに納得させられる台詞がある。

お笑い芸人を目指している弟に彼女が言った台詞。

「あなたは頑張ってるでしょ?
他人を笑わせるために。
他人に笑われてるわけじゃない。」

深いなーと思った。
相手が笑うのは一緒でも、笑わせるのと笑われるのとは雲泥の差だ。
こびへつらうわけでなく自分の意思を通すことの大事さというか…
重さが伝わってくる台詞だったと思う。
やることとやらされていることのどれだけ違うことか。

確かにお笑い芸人も、他人を笑わせてるうちはいいけど、他人に笑われるようになるとなんとなく消えていってしまってる気がする。
小島よしおも笑われてる場合じゃないだろうに…


あと、私的には現代人や左よりの人に言ってやりたいことを弟の会社の会長さんが弟に語っていた。

「差別があるのは当然。
その中で君は本当のつながる理解者を得て、そしてそのつながる紐を二本三本と増やしていくことしか君にできることはないのだよ。
差別のない場所を探し逃げるのではなく、受け入れて今ここから全てを始めなさい。」

そうなんだよなぁ、と思う。
差別のない社会なんてないのだから。
そして差別はどんなことをしたって何かのものさしをあててしまえばでてくる。
ある一定のものさしをあてるということ自体が差別になるのだから。

その中で自分はどうするかを、差別を含めた自分の境遇をなにもかも受け入れて始めるしかないんだなと。



いやあ。
本当に久々に深い映画だった。
見ていない人には是非見てもらいたい。
見て決して損はないし、むしろいろいろプラスになると思う。


でも…あの沢尻エリカはどうだろう…
ちょっとミスマッチかも
沢尻エリカにはもっと素直に腹黒いのを演じれる女になって欲しい






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